Ad Grants

概要

所在地: 米国 www.cancer.org

使命

American Cancer Society（ACS）は、世界から癌を撲滅することを使命とし、癌研究、専門家の情報共有、患者のサポート、予防の啓蒙などの活動を推進し、資金面および実施面で支援しています。すべての人々が少しでも長く快適に生きられるよう、米国各地に拠点を置いて全国レベルでの活動を続けています。

マーケティング目標

ACS は、癌研究を資金面で支援するための「収益向上」と、支援プログラムを通じてより多くの患者や介護者にリーチするための「認知度向上」に焦点を絞ってマーケティングを実施しています。

「ACS はあらゆる角度から癌に取り組んでいます。その 1 つがデジタル マーケティング チームです。私たちが目指しているのは、患者、寄付者、介護者、ボランティアを、オンラインで相互に結びつけることです。」そう語るのは、ACS の検索マーケティング アナリスト、ニジャ クラーク氏です。

アプローチ

ACS では、Google Ad Grants と有料の Google 広告を利用して収益を伸ばし、使命の遂行につなげることにしました。2 つのアカウントの管理は、デジタル マーケティング代理店 Tinuiti に任せています。Google Ad Grants アカウントは、癌関連のキーワード（兆候、症状、治療方法など）で検索した人々や、検索時にはまだ寄付を検討していない人々を対象としたエンゲージメント戦略のテストに使用しています。

有料の Google 広告アカウントは、寄付を検討している人々のエンゲージメントを高めるために使用しています。ブランド関連のキーワードや、寄付を募ることを主眼とした、ブランド関連でなく Ad Grants アカウントでは入札できない 1 語の効果的なキーワードなども、有料アカウントであれば入札できます。すでに寄付する意思があり、いつでもそれを行動に移すことができる人々にリーチして、効果的に寄付を集めることができます。また、さらなる活動規模の拡大を目指して、ディスプレイ広告とリマーケティングも活用しています。

さらに ACS では、オフラインやオンラインでの活動がどのような成果を生み出したか、その因果関係をより正確に把握するためのアトリビューション モデルの開発も進めています。

Google 広告の影響

ACS では、Google アナリティクスを使用して、Ad Grants アカウントと有料の Google アカウントの影響を測定しています。たとえば、広告トラフィックがどこから来たかを追跡したり、広告のクリック率、寄付額、オンライン収益額などを把握したりできます。

時間と予算を費やして 2 つのアカウントを使い分けたことで、ACS の認知度は大幅に高まりました。有意義な寄付をしたいと考えている人々にも、癌について詳しく知りたい人々にも、ACS の存在やその活動を知ってもらうことができました。結果として、広告によって寄付とオンライン収益が大幅に伸び、癌研究や患者支援の資金提供へ直結しました。有料の Google 広告アカウントを通じた寄付額は、ACS のオンライン寄付総額の 25% を占めるまでになっています。

「Ad Grants 承認団体には、有料の Google 広告アカウントの活用をおすすめします。Ad Grants アカウントでキャンペーン戦略をテストし、うまく行った戦略を有料の Google Ads アカウントで展開するのです。この方法なら、効果が実証されているキャンペーンを大規模に実施し、収益を大幅に伸ばすことができます。」そう語るのは、ACS でマーケティング アナリストを務めるニジェ クラーク氏です。ACS では、Ad Grants アカウントから得られた履歴データに基づいて効果的な戦略を構築し、有料の Google 広告アカウントで大規模に展開することで、広告キャンペーンへの投資リスクを抑えています。